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八千代市小池で台風により瓦棒屋根の棟板金が飛散、新しいものへと交換しました
【工事のきっかけ】
「あと数年で引っ越す予定だったのに、台風で棟板金が飛んでしまった」という八千代市小池のお客様です。「屋根がボロボロなのは分かっているが、何とかあと数年持たせたい」ということです。まずは棟板金を交換して、状況に応じて補修していきましょう。
基本情報
棟板金が飛ばされたのは下屋の隅棟と下屋の大棟でした。どちらも2つあるのうちの片方の貫板を残して飛散してしまったようです。もともとは青い屋根で、その後に屋根塗装されていることが分かります。その塗膜も大分、薄くなっています。
飛散した棟板金がお庭に片付けてありました。近隣などに飛散せず、ご自宅の庭に落ちていたということで二次災害が起こらず何よりです。屋根は軒先に錆が広がりはじめています。部分的にでも葺き替えた方がいいでしょうが、あと数年で引っ越すので取り敢えずはこのままです。不具合が出た時に対処するという方向になりました。今回は
棟板金を交換します。
棟に残されていた貫板は新しいものへと交換するので、撤去していきます。貫板は予め、採寸したサイズで切り出しておき、納まりがよくなるよう、屋根の上で微調整してから取り付けます。緩い勾配なので、屋根の上でも作業にも不安がありません。
貫板を設置します。貫板は腐食に強いと言われる杉から作られた木材ですが、それでも限界があります。雨水に晒されれば腐食もしますし、腐食しなくても強度が落ち、固定力も低下していきます。耐用年数は15年とも、20年とも言われますが、使用環境によって大きく異なるので、気をつけたい部分です。
貫板の設置が終わりましたら、そこに棟板金を固定していきます。新築時などには釘で固定されることが多い棟板金ですが、街の屋根やさんではステンレス製のビスを使用しています。ステンレス製のビスの方がより強固に固定できるからです。
棟板金を下り棟にも設置します。こちらもステンレスビスでしっかり固定していきます。これで棟の部分から雨漏りすることもないでしょう。数年後の引っ越しまでは安心して過ごせます。
取り合い部分にしっかりとシーリングを施します。こちらの部分は棟板金の上端です。ここから雨水が入ると棟板金の下端に向かって流れていくことになるので、浸水が棟全体に及んでしまうのです。貫板の全体的な腐食にも繋がりますし、ここは気を使ってシーリングを行わなければなりません。
八千代市小池での棟板金交換が竣工しました。あと数年、建物を持たせるための最低限の工事で、今後、その他の部分に不具合が出た場合はその都度、補修をしていくことになります。建物の使い方は各ご家庭や個人によって異なります。私達もそれに合わせた工事を行いますので、屋根のことなら何でもご相談ください。
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