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四街道市でスーパーガルテクトによる葺き替え工事とラジカル制御型塗料での屋根塗装実施
【工事のきっかけ】
築35年、四街道市のお住まいです。
他施工業者様から「スレート屋根にアスベスト(石綿)が含まれている」と指摘を受け、屋根葺き替え工事をご検討されたようです。
N様は、費用は安く抑えたいが、確実なメンテナンスをご希望されていました。
そこで無料点検を行い、大屋根と下屋の状態に合わせてそれぞれ異なる補修工事をご提案させて頂きました。
基本情報
- 使用材料:大屋根:スーパーガルテクト(Sシェイドチャコール) 下屋:ファインパーフェクトベスト(ダークグレー)
今回お問い合わせを頂いたのは、千葉県の北部に位置する四街道市の築35年、2階建てのお住まいです。
都心から40㎞県内、千葉市の中心からも8㎞と、非常に便利な立地の為ベッドタウンとして発展している地域です。
年々人口も増えておりますので、街並みは更に入り組んでいくことでしょう。
点検時には施工を行う際の事を考慮し、作業車の駐車スペースを確保する必要がありますので、住宅付近の道路幅や交通量のチェックも行います。
今回のご依頼は屋根のメンテナンス方法ですが、街の屋根やさんでは無料点検でお住まい全体を確認していきますので、後ほどご紹介していきます。
まずは2階の大屋根です。塗膜保護により苔や汚れの付着があまり見られませんが、多数の割れが見られました。
恐らく前回の塗り替えの際にも細かなヒビはあったかと思いますが、時間の経過とともに状態は悪くなってしまうのは仕方のない事です。
今回
アスベスト(石綿)が含まれている為、葺き替えを検討しているとのことですが、実は屋根に使用されている間は、健康に全く被害はありません。
2004年以前に建てられたお住まいには、アスベストが使用されている事が多いのですが、セメントで固められ成形している為、飛散することはありません。
「奇跡の鉱物」とまで呼ばれ、非常に性能・耐久性に優れたアスベストが使用されている場合は、屋根として機能しているうちは、最大限に活用したいものです。
屋根の状態を判断し、メンテナンス方法を決めましょう。
スレート屋根材は定期的な塗装保護が必要です。塗り替えはこまめに行っていたようですが、表面塗膜が剥がれ苔が発生していました。
また、右写真ではスレート屋根の浮きや反りが見られます。
塗膜が劣化すると、屋根材が紫外線と吸水で浮きや反りを起こしやすくなってしまいます。
すると風が吹き込むと割れ、雨が吹き込むと雨漏りを起こすリスクが非常に高くなります。
一度浮きや反りを起こすと、塗装では改善させることは出来ず、屋根材の交換が必要になります。
タスペーサーを差し込んだ場所に割れが見られます。
通常はタスペーサーを差し込む程度では、屋根材が割れることはありません。
しかし、タスペーサーを差し込んだ箇所を踏んでしまうと割れてしまいますので、作業中は気をつけなければなりません。
恐らく前回の補修時に負荷がかかり、ヒビが入ってしまったのでしょう。
屋根の頂部に取り付けられた棟板金です。
アンテナの真下にだけ錆が見られますが、腐食は全く見当たりません。
ジョイントのコーキング材にも、劣化はありませんが、棟板金を固定する釘が数本抜けかかっていました。
1.2本だけ抜けていれば問題ありませんが、ここから何本も抜ければ、台風等の強風時に飛散してしまいます。
下地木材が傷んでいれば釘が固定できませんので、下地から補修が必要になります。
今回は屋根材の全体の傷みと雨漏りのリスクから、屋根葺き替え工事を行いましょう。
金属屋根材に葺き替えることで、屋根の軽量化も図ることが出来、長期的なメンテナンスフリーも実現できます。
屋根材から流れてくる雨水を受け止める事が、雨樋の役割です。
葺き替え工事で屋根材が変われば、軒の出の長さも変わり、雨樋に雨水が入らなくなったり、オーバーフローを起こす原因にもなります。
屋根材を変更するときには、雨樋の状態も確認し、状況に応じて再設置を行います。
続いては1階屋根(下屋)の点検です。
こちらも定期的な塗り替えのおかげで、苔も付着せず綺麗な状態を維持できています。
が、縁切りが行われていない場所があり、塗料によりピッタリと屋根材がくっついてしまっています。
これは「毛細管現象」を起こしやすい状態です。
通常は屋根の下に入りこんだ雨水が、屋根材の間から流れ出ていきます。
しかし、塗料でくっついた屋根材は隙間が無い為、雨水が内部で滞留し続けてしまいます。
溜まった雨水は出口を見つけられずに、じわじわと室内に入り込んでしまいます。
この現象を毛細管現象と呼びますが、実は生活の中ではよく見られます。
また万年筆や吸い取り紙も、毛細管現象を利用している日常の物です。
毛細管現象が屋根で起きる大きな原因は、まさに屋根塗装工事です。
この雨漏りを起こさせないようにするのが「縁切り」作業です。
下屋は割れがありませんでしたが、細かなひび割れが多数見られました。
この部分を踏まないように、慎重に点検を行いました。
ひび割れ部分は、塗装前にコーキング補修を行うことで、綺麗に仕上げることが出来ます。
スレートに浮き・反りはなかったため、下屋は屋根塗装工事で補修を行っていきます。
外壁も見ていきましょう。
モルタル外壁は、築年数によりクラックが発生してしまいます。成分の問題ですから確実に防ぐ事は出来ませんが、補修と塗装を行う事で、発生を抑えることは可能です。
多少の色褪せは見られますが、汚れの付着は無い為、しっかりとメンテナンスされている事が分かりますね。
一部分にまっすぐヒビがありましたが、この部分だけ補修すれば問題はないでしょう。
雨漏りを起こしているか確認したいときは、屋根裏と軒天を見ましょう。
屋根から入り込んでくる雨水が、屋根裏で確認出来ることはわかると思いますが、屋根の端の軒天にも雨水が流れ、染みを作る事があります。
お住まいを見上げた時に軒天に黒い染みが出来ていれば、一度屋根点検を行う必要があるでしょう。
街の屋根やさんでは、雨漏り点検、散水試験、防水工事も承っております。
屋根の補修・リフォーム以外にも気になる事がありましたら、お気軽にお申し付けください。
工事では、足場の仮設・屋根工事に伴い、騒音や水・塗料・埃の飛散が考えられます。
作業車が出入りし、ご迷惑をおかけしてしまいますので、近隣へのご挨拶をさせて頂きます。
ご近所で注意が必要な点がございましたら、ご遠慮なくお伝えください。
外装工事はまず足場仮設を行います。工事の内容に合わせて足場の形状も若干異なりますので、工事前に補修が必要な部位はしっかりと拾い出しておくことが必要です。
2階屋根の葺き替え工事です。既存のスレート屋根を剥がし、丁寧に下していきます。
この時点から雨漏りを起こしてしまいますので、天候をチェックしながら工事を進めていきます。
黒いシートは防水紙やルーフィングと呼ばれる、雨水を内部に浸入させないためのシートです。
屋根剥がしの際には一緒に剥がれてしまうことがある為、野地板が露出してしまっているのです。
屋根では防水紙が最も重要な場所です。屋根材は、防水紙が傷まないように保護をするもので、屋根材が雨水を確実にブロックしている訳ではありません。
防水紙は少しずつ傷んでしまいますので、葺き替え工事のタイミングで葺き直していきます。
築年数が経過すると下地の野地板も傷み、屋根にたわみを起こす可能性があります。
今回は、バラ板の上から合板で野地板の増張り施工をしていきます。
屋根カバーか葺き替え工事で補修は可能ですが、下地から補修できる点が葺き替え工事の最大のメリットです。
築20年以上のお住まいは、下地から補修を行っておくと、今後も安心ですね。
下地の強度を確保し、屋根材の役物を取り付けていきます。
先ほどご紹介した防水紙です。軒(屋根の端)から棟(屋根の頂点)に向かって葺き重ねることで、雨水を浸入させない下地に仕上げることが出来ます。
葺き方が逆だと、シートの重なり部分から雨水が入り込み、雨漏りを引き起こしてしまいますので、施工において技術と知識は必須です。
粘着性のあるタイプや、超高耐久のタイプ等いくつか種類がありますので、屋根材の耐久性や今後の屋根メンテナンスの時期を考慮し、防水紙の種類も検討してみましょう。
今回使用する屋根材は、IG工業のスーパーガルテクトです。
スーパーガルテクトは、従来のガルテクトにマグネシウムを加え、性能のグレードアップをさせたことで、約3倍の寿命だと言われています。
塗膜のひび・赤錆・穴あきの施工保証もそれぞれ5年延長、沿岸地域の保証制限も、海岸線から5㎞以遠から500m以遠と、緩和されました。
恐らく、沿岸地域で敬遠されていた金属屋根の使用も増えていくことでしょう。
頑丈なガルバリウム鋼板に断熱材が取り付けられている事で、金属屋根で不安だった断熱性・遮音性の問題を解決しました。
屋根表面は【ちぢみ塗装】で、立体感・重厚感のある質感が特徴的です。
更に耐久性を求める場合は、フッ素塗装仕上げもございますので、ご検討ください。
屋根を葺き、貫板・棟板金の設置を行います。木材の貫板を使用しますが、劣化が心配という方は、プラスチック樹脂製の貫板を使用することも可能です。
屋根材と棟板金や雪止め金具が同質なため、統一感があり、非常に綺麗な屋根に仕上がりました。
棟板金の継ぎ目から雨水が入り込む恐れがある為、シーリング材でしっかりと塞いでいきます。
今回使用した色は、Sシェイドチャコールです。
施工後に屋根材に傷が付いていないか確認し、タッチアップ材で保護していきます。
スーパーガルテクトによる屋根葺き替え工事が完了しました。
スレート屋根が1㎡あたり20㎏に対し、金属屋根材は1㎡あたり5㎏です。
今回47.1㎡を施工したため、0.7tもの軽量化を図ることが出来ました。これは軽自動車1台分の重さに匹敵します。
また今後のメンテナンスも簡単になります。
スレート屋根は10年前後での塗り替えをしなければなりませんでしたが、金属屋根は20年程度は大きな問題が起こりません。
錆の発生や釘が浮いていないかを、定期的に確認しましょう。
続いては1階の屋根塗装メンテナンスです。
高圧洗浄で屋根表面に付着した汚れ・苔・旧塗膜を洗い流し。しっかりと乾燥させます。
スレート屋根材に細かなひび割れが見られますので、塗装の前にコーキング補修を行います。
こちらがコーキング補修を行った後のスレート屋根です。
屋根材が割れようと、すぐに雨漏りが起きるわけではありません。
スレートが割れ防水紙が露出することで傷み、雨漏りの原因になる事が問題です。
その為、割れる前に補修を繰り返し行う事が非常に重要です。
今は補修跡が白く目立ってしまっていますが、塗装工事で綺麗に隠せますので問題ありません。
コーキング材が硬化し、触れる程になれば下塗り塗装が行えます。
まずは1液ベストシーラーで屋根材の目止め、密着性を高め、中塗り・上塗り塗装の準備を行います。
下塗り乾燥後に、縁切り専用部材タスペーサーを、1枚の屋根材に対し2個設置(W工法)し、雨漏りを回避します。
皮スキやカッターで、屋根材間を切る作業も縁切りですが、再度密着する可能性もあり、塗装後の屋根が汚れてしまう恐れもあります。
確実に綺麗に縁切りをするには、タスペーサーが良いでしょう。
仕上げ塗料はファインパーフェクトベストのダークグレーです。
シリコングレード以上の耐候性と防藻・防カビ性で、塗装後の綺麗な艶を維持することが出来ます。
乾燥するのも早い為、足跡が付きにくいのも特徴的です。
屋根塗装工事が完了しました。
綺麗な艶の塗膜を形成することで、雨水の吸水も防ぎ、スレート屋根材の劣化を防ぐことが出来ました。
屋根は外壁に比べ、更に過酷な環境下にありますので、高耐久の塗料で定期的な塗り替えを心がけましょう。
屋根の状態に合わせ屋根塗装と葺き替え工事を行う事で、施工費用を抑えながらも、屋根に適したリフォームを行う事が出来ました。
今後、大屋根はスーパーガルテクトの錆びの発生確認、下屋は塗膜の剥がれや割れが無いかを、定期的に点検しましょう。
弊社では施工保証もつけさせていただいておりますので、今後は隔年定期点検にお伺いいたします。
その際に、お住まいの気になる箇所がありましたら、お気軽にお申し付けください。
今後ともよろしくお願いいたします。
この記事を書いた加盟店
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