更新日：2023年03月17日

　お客様より「瓦が1枚ずれて落ちそうなんだけど、対応してもらえるんでしょうか？」というようなご質問をいただくことがあります。私たち街の屋根やさんでは、軽微な補修も承っておりますので安心してご依頼ください。今回は、軽微な補修について実際に行った施工なども含め解説します。

たとえ瓦1枚でも専門業者が対応したほうが良いワケは?

●安全面

　

　２ｍ以上の場所で作業をする場合、高所作業となり原則足場の仮設が必要です。昨年の台風15号・19号（令和元年房総半島台風・令和元年東日本台風）では、多くのボランティアの方々のご協力がありました。実際に工事のお問合せをいただいた際に「ブルーシートをボランティアの人に掛けてもらった」というお話を伺ったこともありました。ブルーシートを掛けるなどの応急処置でも、作業の際には屋根に登る必要があるため命の危険が伴います。新聞記事によると「千葉県内で家屋修理のために屋根などから転落した事故が相次ぎ、少なくとも3人が死亡、101人が重軽傷を負った」そうです。自治体では、ボランティアの方でも、全くの未経験者には屋根に上がるような作業をさせないようにしていたそうです。このように、高所作業というのは経験者でもたいへん危険です。そのため、たとえ「瓦1枚」でも専門業者にお願いしてください。また「足場は高額だから、何とか梯子（はしご）でやってほしい」というご要望をいただくこともあります。実際に点検に伺い経験豊富なスタッフが足場が必要と判断した場合は、どうかご理解いただきますようお願いします。

●見えないところに問題

　

　今回、たまたま表面化したのが「一部分」だったということも考えられます。1枚だけ瓦がズレてしまったということでも、実際に拝見してみると「漆喰」の劣化が進んでいて、瓦の周りも少しずつズレていたり、瓦の下にある防水紙が破れてた、ということもあります。部分的な修繕をしても、その後すぐに別箇所で不具合等が発生する可能性も考えられます。

　私たち街の屋根やさんでは、点検に伺った場合、補修や工事が必要な部分だけでなく建物全体をくまなく点検いたします。そして、点検結果を写真と一緒に詳しくご説明します。近い将来メンテナンスが必要な部分があれば併せてアドバイスなどもいたしますので、何でもご相談ください。現在、私たち街の屋根やさんでは、引き続き新型コロナウィルス対応策として、マスクの着用・ソーシャルディスタンスを取り、安全に配慮しております。