更新日：2023年02月16日

山武郡横芝のお客様は、築年数が約１６０年の古民家にお住まいです。とても大きく立派な日本家屋の屋根は元々、茅葺だったようです。茅葺の劣化と共に金属屋根を覆いかぶせたとの事ですが、金属屋根の劣化が目立ち始め、不安を感じていました。

小屋裏の構造

現地調査では小屋裏の状態を見ることが出来ました。現代のモダン建築とは全く異なる方法にて小屋組してあるので、構造を変えることはとても難しく、複雑に組み込まれた小屋組を工事できる方も少なくなっている事が現状です。

航空写真で屋根を撮影

茅葺屋根に金属屋根を覆いかぶせている場合は、元々の茅葺屋根が平らではない事と、わらには釘やビスを止められない事から、金属屋根を設置できるように簡易的に野縁などで格子状に桟を組んでいるだけです。上からの荷重にはとても弱く急勾配の屋根ですので、工事をするには屋根仮設足場を設置しなくてはいけません。しかし今回は、屋根仮設足場を設置すると屋根が破損してしまう可能性がある為、メンテナンス作業なども困難になります。

葺き替え工事を検討

一度、茅葺屋根に金属屋根等を設置すると、その後のメンテナンスを考えないといけませんが、当時の屋根はメンテナンスすら困難になっている為、葺き替える事をお勧めいたします。ただ、二重になっている屋根から茅葺を撤去して、屋根の小屋組を改造する事が必要となり、多額の工事費が発生してしまうので、まずはどこまでご自宅を維持したいかを考える事が必要です。

現在、私達、街の屋根やさんでは、新型コロナウィルスの予防対策として、マスクの着用・対面でのお話しを控える対応を行っております。お住まいのメンテナンスをご検討の際には、安心してご相談ください。