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タイルを斫ってボコボコになったALCは水分にやられたのか
更新日:2021年5月27日
ALCボードとは、珪石、セメント、生石灰、石膏、アルミニウムなどの成分を凝固させて焼成した建築資材で、その風合いはさながら軽石のようだと形容するのが最も近いと思います。
なぜ軽石のようなのかと言いますと、多孔質だからです。
多孔質とは空気を含むことができるミリ、ミクロン単位の不規則な隙間が存在している物体内部の状態です。
軽石のような風合いは、その長所がもたらすメリットの反面、サクサクで脆いものでもあります。
タイルを張り付けるセメント系接着剤はALCよりも固く強いので、タイルを剥がすときにはALCがセメント系接着剤に負けてしまうので、ALC素地がともに剥がれ落ちてきます。
ALCの主成分は珪石、セメント、生石灰、石膏、アルミニウムなどです。
これらで組成されているALCに水分が付着するとどうなるでしょうか。
日本で有名な鍾乳洞はいくつもありますが、まずは山口県の秋芳洞を思い浮かぶ方が多いでしょう。鍾乳洞の内部はこのような様子です。
白または乳白色の物質で全面が覆われ、上からも下からも鍾乳石が出来上がっている光景が一般的です。
鍾乳石は石灰成分が水分と出会って凝固して出来上がっています。
地中に含まれた石灰成分が雨水で洗い流されて、地中に浸透していきます。
その水分は砂や土の柔らかい地層を侵食し、岩板層だけが残ります。
岩板層がもともと存在した場合もあれば、石灰成分が水分と結合して石灰岩を形成し始めた結果、石灰岩層が造られ、それが残って骨格を形成し地中に空洞ができて鍾乳洞が出来上がります。
セメントは石灰を多く含み、生石灰とともに組成されているALCは、水分と出会うと結合した成分が流出するので相性が良くない事がわかります。
ALCの組成成分を知り、水分の侵入が影響する理由を知った時、水分との相性が良くないと考えられることが分かりました。
ALCの主成分である石灰成分は水と出会うと化学反応を起こします。
運動場の白線に使う石灰に水を加えると熱くなることを体験したことがある方が多いと思います。
外壁タイルの内部に水分が侵入したら、ALCが水で濡れます。
石灰成分を多く含むALCからは、水と結合した石灰成分が流出します。
そうすると外壁の下地であるALCは、流出成分の量だけ痩せてしまいます。
痩せると言うことは、タイル裏面に塗布されたセメント系接着剤とALC本体との接着性が落ちてしまいます。
このように考えて行きますと、ALCは水分と出会わない方が望ましく、水分の影響を受けた事で、外壁タイルの接着性が落ちて浮き上がりを助長する可能性が高いと考えることができます。
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