更新日：2019年06月11日

秋とはいえ、日中はまだまだ暑いですね。

さすがに朝晩は、涼しくなってきましたが・・・。

さて、本日は、東京都の福生市に和瓦の漆喰を点検に伺いました。

お問い合わせは、「10年ぐらい前に外壁の塗装の時に漆喰をやってもらったんですが、最近剥がれてきたんで診てほしい。」との事。

福生市は八王子の上ぐらいに位置しているのですが、中央高速や東名経由では

シルバーウィークの渋滞に巻き込まれそうなんで、下道で行ったら意外と早く着きました。

さて、到着して、遠巻きに見ると意外と綺麗に入っているところと、ぽっかり抜けているところがまばらにあります。

ご主人様にお話しを伺うと、外壁塗装の時に塗装の職人さんに屋根の漆喰もやっておいた方がいいと言われ、お願いしたが

ここ数年で剥がれ始めて、ポロポロ落ちてくるので心配になった。と

早速、梯子をかけて登ってみます。

屋根の上に剥がれた面戸が、累々とあります。このまま放置すると、雨樋が詰まって最悪、設備を呼んで工事する事になります。

10年ぐらいでこんなに剥がれてくるのは、ちょっと手抜きではないかと思います。

さらに割れた破片をよく見ると、「漆喰」ではなく、「石膏」を詰めてあるみたいです。

石膏と漆喰の違いは、漆喰は消石灰に麻糸などの繊維質、フノリ・ツノマタなど膠着(こうちゃく)剤を加えて水で練ったもので砂や粘土を加えることもあります。

壁の上塗りや石・煉瓦(れんが)の接合に用いるもので、つなぎがあるので、石膏より強度や、耐久性があります。

石膏は、彫刻や白墨なんかに使います。

基本的に割れたり、雨風にも弱いです。

塗装屋さんは、漆喰と石膏の違いを知らなかったかもしれません。

たしかに石膏の方が仕上がりは綺麗なんですけど・・・。

こういうケースは、初めてです。